エンダーのゲーム

エンダーのゲーム (ハヤカワ文庫 SF (746))

エンダーのゲーム (ハヤカワ文庫 SF (746))

1985年のダブルクラウン(ヒューゴー賞ネビュラ賞を両方受賞)。
読んだのは15年くらいは前のはずなんだけど、結構ストーリーを覚えている。これはかなりおもしろかった。「今度はどうなるのか?」というワクワク感と、結末の意外性、エンターテイメントのSFとして一級品だと思う。
この作品には続編「死者の代弁者」があるのだが、これは話が進めば進むほど、どんどん思想的なメッセージ性が強くなってくる。私としてはそれが気に入らない。エンターテイメントに徹していればよかったのに。この「エンダーのゲーム」を書いた時点で、作者が「死者の代弁者」の構想を持っていたとは、私には思えない。作者の心境の変化を知りたいものだ。