幼年期の終わり

地球幼年期の終わり (創元推理文庫)

地球幼年期の終わり (創元推理文庫)

私が持っているのは早川文庫版のはずだが、ISBNコードがついていないようなので、創元社版へのリンク。


これもSFにおける不朽の名作と言われている。読み返してからこのエントリを書いているわけではないので正しいイメージなのかは自信がないが、この小説のエンディングを思い出すと、カステラの文明堂のコマーシャルと北朝鮮アリラン(今年は中止らしいね)を想像してしまう。
要するに、読んですごい小説だとは思ったけど、「このエンディングを受け入れることはできない」とはっきり感じたことを覚えているのだ。人類の未来はどうやって決めるのかという問い掛けに対して、私には、個の総体としての人類は、紆余曲折はあれど、必ず正しい選択をするものと信じたい気持ちがある。この小説を書いているクラークが、人類の未来に対して何かあきらめの境地に達しているように感じられることが気に入らないのだ。
私の誤読なのかも知れないが。。。大切な問い掛けをしている小説であることは確かだ。