インドのIT産業と日本

インドにおける日本のIT系企業の状況はこんな感じ。

インドが強いITサービス分野では成果は目立たない。欧米勢はIT専業から一般企業まで千人単位の雇用をともなうIT業務拠点をインドに設けつつあるのに、日本企業では同様な例は見当たらないのだ。・・・・・単なる出遅れの側面もある。だが、「IT関係では日印に補完的な関係は成り立ちにくい」との見方は少なくない。・・・・・インドではソフトやシステムの開発が米国の品質管理基準をベースに進むため、よくも悪くも融通無碍な日本的開発スタイルとあわないことも多いという。


参考:フォーサイト2006年8月号 12ページ

確かにインドのソフト会社ではCMMレベル5など当たり前だなんだそうだ。ここで言う日本的開発スタイルって、要するに仕様のすり合わせということだと想像できるんだが、これが可能なのは日本国内での開発だとしてもソフトウェア開発も社員が実施している場合だけだろう。ソフト開発を外注するならば、日本国内でもCMMが当たり前になっていくと考えるべきだ。
問題の根底は、日本企業に仕様を明確し、責任分界点を明確にして仕事を進めるというスタイルが定着していないことにある。